2025年1月より「信託契約書実務家養成講座」を開催決定

家族信託の相談内容は、近年の情報媒体の多様化と家族構成の変化により、一件一件が独自の課題を抱えています。それぞれの顧客が持つ固有の資産状況や家族関係、そして将来への展望に応じて、きめ細やかな提案が必要とされる時代となりました。

家族信託は従来、認知症対策として広く活用されてきましたが、現代では共有不動産の管理や事業承継、金融機関との関係など、より複雑な課題解決のツールとして注目されています。これらの多様なニーズに応えるためには、基本的な信託契約書の作成能力に加えて、各事例に特有の留意点を理解し、適切な条項を設計する専門的な知識が不可欠です。

本講座では、実務で頻出する5つの代表的なケースを詳細に分析しながら、信託契約書作成の実践的なノウハウを解説します。各ケースにおける契約書の作成手順や、想定されるリスクとその対策方法、さらには重要な条項の設計方法まで、具体的に学ぶことができます。

特に注目すべき点は、これまでにない形で信託契約書の詳細な解説とケーススタディを組み合わせた、実践的な学習プログラムを提供することです。実務に即したワークを通じて理解を深められる構成となっており、家族信託の知識を実践的なスキルへと発展させることができます。このセミナーは、専門家として活躍を目指す方々にとって、価値ある学習機会となるでしょう。

詳細はこちら

講座詳細

第1講座「認知症対策信託契約書」編 
日時:2025年1月22日(水)15:00~17:00
・裁判例から見る信託法の基本原則と別段の定めの考え方
・自益信託と他益信託。信託契約書で注意すべきポイントとは?
・後継受託者、受益者代理人及び信託監督人の活用と指定条項の留意点
・信託終了時の出口戦略から考える信託終了事由と帰属権利者条項

第2講座「受益者連続型信託契約書」編
日時:2025年2月19日(水)15:00~17:00
・連続型信託の条項の使い方~順次取得型と消滅発生型の二つ違い~
・受益者変更権の活用方法と信託条項
・受益者連続型信託特有の信託終了事由と帰属権利者条項
・予備的受益者と予備的帰属権利者どちらを活用する?

第3講座「共有解消・複数契約型信託契約書」編
日時:2025年3月26日(水)15:00~17:00
・共有物件を対象とした家族信託の考え方
・家族間で複数信託を受けた受託者の信託財産管理方法
・信託契約の効力発生日をコントロールできる?始期付・停止条件の設定方法
・想定される受託者の利益相反を考慮した許容条項の定め方

第4講座「信託融資対応型信託契約書」編
日時:2025年4月16日(水)15:00~17:00
・信託口口座の開設方法と信託契約の定め方
・信託融資(既存・新規)を活用する場合の金融機関への交渉方法
・信託融資を想定した信託契約条項の定め方
・信託終了時の債務引継ぎを見据えた債務承継条項とは?

第5講座「事業承継対策信託契約書」編
日時:2025年5月21日(水)15:00~17:00
・事業承継対策で留意すべき信託財産の組成方法
・後継者候補者を受託者とする際の受託者退任事由と帰属権利者条項の定め方
・株式信託における指図権の効果的な活用方法と契約条項
・受益者変更権条項を活用した効果的な自社株承継の方法とは?