シリコンバレーから見るこれから進んでいくIT化に対してとるべき戦略とは!?

9月15日から24日までアメリカ西海岸視察・シリコンバレーに行ってきました
アメリカは日本よりも3,4年先をいっているなと今回の視察を通じて改めて感じました

街の中での自動運転車の実証実験、GoogleマップでARがつかえたり、日本ではUBERはタクシーの配車アプリに留まってしまっていますが、アメリカのウーバーはマッチングアプリとして完全に機能しているなど、相当先を進んでいます
先週の記事につづき、今週も動画を交えて、現地の最新事情をお伝えします

日本も数年先、もしかたらすぐに、こう変わるかもしれないという視点で見てもらえると皆さんの仕事の参考になるかもしれません
今の日本の現状、そして、これから起こることを考えながら見ていただくと方向性を考えるきっかけになるかと思います

それでは、どうぞ!!

|賑わう街中での自動運転車の実証実験

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日曜日、観光客でにぎわうサンフランシスコ市内の街並みで自動運転車の実証実験を行っていました
実際に実験している様子は下記のとおりです

アメリカの自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転を開発するクルーズという子会社です。
日本でも、ソフトバンクグループのビジョン・ファンドやホンダが同社に対して出資しています

GMが自動運転車の開発を促進、ホンダとソフトバンクがGM子会社に追加出資

ウーバーやテスラでも自動運転車が誤って交通事故を起こしたニュースが過去ありましたが、日本だったら、自動運転をやめるという動きがでてきそうですが、アメリカでは、それでも実験を進んでいます
失敗に対して許容する
そして、チャレンジすることを奨励する
そのマインドは日本と大きく異なります見習わなければなりませんね

|AR機能の実装により生活が変わる!?

①   GoogleマップのAR実装
GoogleマップもAR機能が実装されているという話を聞き、早速、僕のiPhoneで試してみました

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AR機能は、スマートフォンのカメラを実際の空間にかざすとカメラ上に地図と目的地が表示されます
実際の様子を動画でも紹介します

利用できるのは徒歩のみのようです歩くと、表示は止まります
歩きながら使うと危ないからなんでしょうね
でも、止まっているときに方向を実際の画面で確認するのに便利です

当然、Googleマップなので、利用は無料です

※2019年9月30日現在、赤坂周辺で使ってみたら、GoogleマップのAR利用できたので、日本でも一部地域から利用できるようになっているようです

②  アップルの新社屋でもAR!?
2017年にオープンしたappleの新社屋に併設されている「Apple Park Visitor Center」にも行ってきました。

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新社屋は一般には公開されていませんが、Apple Park Visitor Centerは一般公開されており、アップルストアの他、appleの新社屋のジオラマを展示しています

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そのジオラマでAR機能が活用されており、appleストアのスタッフから借りれるiPadをかざすと、新しくできた新社屋を見ることができます

日本では、ARはポケモンGOなどゲームが中心ですが、今後、このように日常生活や、ビジネスでも活用が増えてくることが想定されてきますね
いろんなところで、ARが実装されはじめています

|日本のUberの数段上!?マッチングアプリ
日本でも、Uber、DiDi、JapanTaxiなど、タクシー配車アプリが数多く登場しました
日本で使っていても便利ですが、アメリカでは、数段上です。
日本では規制があり、単なるタクシーの配車アプリですが、アメリカではUberを使って、車の相乗りができます

しかも、通常のUber料金の半額程度の値段で乗れます日本ではない機能です
相乗りで最適なルートを導き出すため、自分が乗りたい場所で必ずしも車を呼ぶことはできません
アプリ上で近くの乗車箇所が案内されるため、そこまで徒歩で向かう必要があります

数回試しましたが、乗りたい場所が車の最適なルート上にマッチングされたときは、その場所で乗れることもありました
また、降車箇所も自分の希望する箇所では必ずしも降りることはできず、相乗りの関係上、車の最適なルートで、降車ポイントが表示され、そこから目的地まで向かう必要があります

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また、途中で相乗りする乗客をピッキングするため、目的地まで直接向かわないので時間が多少かかりますが、日本と違い、広く、そして交通網が発達していないアメリカで半額程度で乗れるのであれば、利便性は非常に高いです

移動がありえないほど、安く早くできます
試しに載ってみてびっくりしたのは、朝や夕方など利用が多い時間帯では、僕が乗車するポイントで降りる客と入れ替えで僕が乗り、他の乗客がおりるポイントで、次に乗る乗客が乗車する、僕が降りるポイントで、次に乗る乗客が乗り込むというように乗降ポイントで降りる客と乗る客がマッチングされており、最適なルートもアプリ上で表示され、ドライバーはアプリの指示通りに運転するだけ、そんな風景が僕の目の前で行われていました

これに自動運転が加われば、将来、ドライバーを要せず、どこでも自由に行ける便利なシステムになるはずです

|マイクロソフトがAmazonを抜いて時価総額世界1位へ

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最近、GAFAの時代と呼ばれ、その中に、MicrosoftをしめすMがありません
今までのビジネスモデルは、プロダクト売りが中心でした

新製品を作っては、販売する更に機能を追加しては、新製品を出すそんな売り方をずっとしてきました

日本も家電製品をみているとそうですよね
毎年、新機能をつけて、冷蔵庫、洗濯機、掃除機を出すその新機能も一体、誰が使うんだろう??そんな感じで、でも、皆がそれなりに品質がいい製品を持ち出したらどうなるのか、もう十分機能は足りているし、目新しいものはないから買う必要はないんです

物はもういらないんです

既にもう持っているし、今は、低価格で利用できるからそう、物の所有から利用への流れですね
新製品を開発し、販売するというモデルから利用するという時代の変化の時代のなか、Microsoftはパソコンという市場の中で圧倒的な競争力をもっていました

それは、スマホが登場しても、パソコンという市場の中ではない成長が続いていたため、すぐ横で急激な成長を遂げているスマホ、そしてデジタルシフトという流れを例えるなら、見て見ぬ振りをしている
そんな状況が前社長スティーブ・バルマーの時代がつづき、GAFAの一員に加えられなかったのです

Microsoftは2013年、携帯電話端末市場最大手のフィンランドのノキア社を買収し、Windowsを搭載したスマートフォン「ウィンドウズフォン」によって挽回をしようとしました。
しかし、シェアを得ることはできませんでした。
すでにiPhoneやアンドロイド端末が大きく普及しており、 ウィンドウズフォン自体に競争力がなく、将来に対する有望な未来が見えませんでした。
ところが、2014年に新社長のサディア・ナデラが就任し、Microsoftを再定義しました
地球上のすべての個人とすべての組織がより多くのことを達成できるようにする

つまり、自分たちではなく、自分たちは黒子に徹する、顧客が中心、顧客がヒーローになることこそが仕事と定義づけました
つまり、B2Bの会社ということですね
マイクロソフトはOffice、Azure、Windows、Xbox、Surface、といった事業を行っていますが、
その中でも「Office」と「Azure」 で収益の50%を占めています。

「Office」は現在、今までと同じ買い切りのパッケージ版と月額課金クラウド版の「Office 365」があり、月間商用アクティブユーザー数は1億3500万人を超えているとのことです「Azure」とは、前回のブログで紹介したAmazonのAWSのMicrosoft版です
AIと機械学習、顔認証、ビックデータの分析などの機能がクラウドで利用できます
AmazonのAWSと同様に、Azureの使用料金は固定額ではなく、利用時間や利用量に比例して価格が変動する仕組みで、担当者によるとAWSの5分の1の料金で利用できるとのことです
今では、毎月の新規サブスクリプション数は約12万件を超え、Fortune500企業の95%が使用しているとのことですクラウド市場では長い間アマゾンのAWSがシェア1位でしたが、2018年の売り上げベースのクラウド市場シェアでマイクロソフトがアマゾンを抜いて首位に立ちました
そのため、今では、再び急成長をはじめ、2019年現在、世界時価総額ではAmazonやAppleを差し押さえ首位に輝いています。

これは僕らも意識しておかなければいけないことかもしれません
環境の変化を意識しておくことたまたま今、うまくビジネスが回っていても、その外で動いていくことに気づいてなければ、
ゆでガエルのように環境の変化に気付かず市場が変わってしまうという可能性があるということです

この環境の変化は実際に最近の各種サービスを利用して、僕らも抑えておく必要がありますね

|フィンテックの脅威にさらされている金融機関で業績を伸ばしている地方銀行
皆さんご存知の通り、金融機関はフィンテック脅威にさらされています
日本でも大手メガバンクが支店の統廃合やATMの縮小など、そして人員削減していると言うニュースがよくテレビや新聞などで紹介されています
そんな中、日本より先にフィンテックが進んでいるアメリカで業績を上げている地方金融機関です
きっと皆さんの参考になると思いますので最後に皆さんに紹介したいと思います
その地銀はファーストリパブリックバンクです

 

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アメリカには金融機関が5000社以上あるといわれています
1985年にファーストパブリックバンクが設立された25番目にアメリカで大きい銀行です
サンフランシスコ、ニューヨークなど富裕層の多い地域ということもあるのでしょうが、毎年16%も成長しており、
時価総額もここ4年間で2倍にというような成長ぶりです

そこの特徴は徹底的な顧客ファーストの姿勢をとっており、担当者、窓口は1人で担当してくれるたらい回しにはしません

人、サービスに重視しています

たとえば、僕らの業務で遺産整理案件があった場合、通常ら銀行だと上を通して確認するので、数時間かかる場合や場合によっては当日では払い戻しができず後日改めて訪問するということが必要な場合もあります
この金融機関では今日中に終わらせてくれる業務の円滑化に貢献してくれる書類が足りなければ通常たらい回しだが、その日で作ってくれるそんな感じのサービスをしてくれます

ほかの銀行だと部署があるから、部署ごとに対応がわかれる
この銀行では1人が担当で特定の銀行員が対応します

本当の意味での窓口一本化です
担当者が休暇なとでいないときは、ほかの人が対応してくれるデータは社内で共有されているのて、他の人もすぐに対応できるとのこと痒いところをカバーしてくれる感じです
顧客と銀行員とのパートナーシップをつくり、長期的に仕事の関係を続けまてます

2018年顧客が他人に紹介したいという顧客満足度調査において顧客が使うメインバンクとして81点の評価を受けており、あの有名なリッツカールトン(72点)や、apple(63点)よりも点数を取っています

だから銀行では異動ってつきものですが、この銀行でも異動の制度はあるものの顧客との関係を重視して、皆あまり希望しないそうです
何故かと言うと銀行員と顧客との関係が途切れてしまうからです

コミュニケーションがとれる人材を求めているので新卒は雇わない、給与・ボーナスにも上限がない

アメリカらしく1年間に80時間有給で外部のボランティアがてきる時間があります
その時間は全部ボランティアしなければならないというわけではなく会社としてボランティアの時間をつくることで、スタッフがそういうことができることをサポートし優秀な人材をあつめています
テクノロジーがいくら進んでも顧客とのサービスを提供するところは人間であり、ひとりの先生が、窓口となり、すべての相談を受け、適切な専門家と連携する、そして、テクノロジーを活用し、そして、顧客というファンをつくれるスタッフをコミュニケーションがとれるスタッフを採用していく、僕らの業界でも参考になる事例です

今後、僕らの業界も変わっていかなければなりません

次回の記事をお楽しみに!

|生前対策コンサル受任のためポジショニングをつくれていますか?

顧客との継続的な関係をどのようにつくっていますか?
先生業としてのポジショニングをどのように作っていますか?

先生業の仕事は形に見えない仕事です。
その見えない価値をお客様に伝える必要があります

これからの時代にどのようにポジショニングをつくるのか、お客様への提案時にどうあるべきか、どのように生前対策コンサル案件を受注していくか、生前対策案件の集客・設計・提案・受注、そしてポジショニングづくりのための海外の先進事例を踏まえ、そのノウハウをお伝えするセミナーを開催しています。

【生前対策・家族信託提案力アップセミナー】

日時 10月9日水曜日 9時30分~11時30分
11月13日水曜日 9時30分~11時30分
会場 株式会社東京八重洲ホール

★セミナー内容★
◎10年後、あなたの仕事はある?ない?
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