中国深圳の無人化の現状!?やってみるという精神が強い

みなさん、こんにちは!生前対策・家族信託コンサルタント司法書士の斎藤です。
11月末から12月2日まで中国深圳、香港にいってきました。先週に引き続き、現地を見た感想を伝えます。

「無人化」がキーワード

今後のキーワードとして押さえておかなければいけないのは、この「無人」だということが僕には明確です。
日本と同様に中国でも人手不足という問題が発生しつつあり、こういった社会課題を解決するための一つの手段として、今「無人化」が注目されています。

深圳では、VC(ベンチャーキャピタル)、テンセント、パイドウなど大手IT企業が存在しています。社会問題である人手不足を解消する技術である「無人店舗化」。これに起業家、スタートアップ企業が取り組んでいます。

我々、士業・専門家も社会問題となっている「認知症対策」として、家族信託・民事信託を積極的に取り入れています。社会問題を解決するために、その技術が必要とされ、「無人店舗化」に挑戦する企業に、大手IT会社やVCの資金(お金)が入る(投資される)。そういったシステムが成立しているのです。

日本では会社を大きくして上場(IPO)することが出口と考えることが多いですよね。中国のスタートアップ企業は、「大手企業やVCに資金を入れてもらう、買収してもらう」を目指すこと多いそうです。

無人コンビニ、無人レストラン?!

無人化店舗に視察に行きました。F5未来商店、24時間完全の無人店舗です。

 

店舗内のタブレット、自分のスマホで注文ができます。食事は全て冷凍食品ですが、注文すると温めたものが提供されます。
また、日用品、飲料など豊富に揃えています。イメージは自動販売機のコンビニ版ですね。決済も全て、スマホで完結。現金のやり取りはありません。

 

冷凍食品のため、廃棄ロスの問題もない、在庫を補充すればOKなので、完全無人化ができます。
でも、これってよくよく考えると日本の技術でもできてしまうことです。最近のコンビニの冷凍食品の味、僕はすごく進歩したなと実感しています。

昔、ファミリーマートのスーパーバイザーとして働いていました。なので、コンビニで提供する冷凍食品の弁当というと、昔は、チャーハンとか、ピラフしかなかったことを知っています。
でも、最近の冷凍食品コーナーにあるもの、どれも進化しているし、おいしいです。これって、今やろうとしたら、日本でもできませんか!?また、店舗の清掃の問題も荒々しいですが驚く技で解決しています。

食事をするテーブルがそのまま、そのままゴミ箱と清掃を兼ねているのです。ボタンを押すと、テーブルが開き、そのまま残したゴミを処理してくれます。
これって、日本の回転寿司の「くら寿司」の皿をお客さんが片付けるシステム、ちょっと似てるなと思いませんか?アイデアは、ゼロから完全に作る必要はありません。問題から、既存のものを活用して解決できないかということを考えることでクリアできてしまったりします。角度を変えることで、新たなビジネスが生まれるのです。

最近のニュースでAmazon Goがスーパーなど大きな店舗でもテストされているとの情報が報じられました。

》Amazon Go、より大きな店舗でも導入?

大型店舗は品数、お客様の数、商品を戻すとき、元の棚に戻らない、そんな問題が多々出てきます。まずはテスト、そして改善、こういった改善が必要ですが、技術をブラッシュアップし、応用していく、こういったことが重要ですね。

中国のシェアサービスの現状

日本は技術が素晴らしく、個々の技術を見れば、中国より進んでいますでも、とりあえずやってみるというのが根付いています。でも、シェア自転車もやってみるその結果、街中、どこでも自転車に乗ることができ、乗り捨ても自由その反面、、、、使われていない自転車がゴミのように山積みされており、あれは誰が回収するのだろう???という光景が見えます。

急激に伸びたシェア自転車ですが、黄色の自転車で有名な大手ofoも信用不安がささやかれています。

》「ofoはデポジット早く返せ!」SNSで大合唱 信用不安のスパイラル

 

僕が見てきたサービスでまだ日本で導入されていないシェア傘を見て驚きました雨が降ったとき、街中にある傘をつかって利用できちゃうサービスです。

 

アプリで利用できるのですが、意外とアナログで実際の傘が収納されているボックスから取り出す際はダイヤル式のカギになっているので、一度その場所で傘を使えば、暗証番号を覚えてしまえば再度使えてしまう笑、
また、傘はちゃんと使用した後は干さないと、きっと匂いがひどくなります。見ていて思ったのは、その対策はどうなっているのかな??ということ

シェアカーも日本より便利で、日本のように元の駐車場に戻さなくても、提携している駐車場であればどこでも乗り捨てができます。ただ、清掃が行き届いていなく、中は汚い、、、

  

深圳の街並み、ショッピングセンター、オフィス街、いろいろ見てきました。思ったのは、洗練されているということ、都市だからということもあると思いますが、どこからどこみても発展途上国ではありません。

 

日本ではあまり知れていませんが、小米科技(シャオミ)、HUAWEI(ファーウェイ)、OPPOなど、スマホメーカーの成長が著しく、appleと変わらない市場占有率と伸ばしており、一部はappleを超えています。日本から見ると安い、廉価版のスマホというイメージがあるかもしれません。

でも、現地で実際に見てみると、アップルストアのような旗艦店があり、商品も洗練されていて、品質も高い、高度成長期の日本を見ているようです。

  

中国から日本を見る

とりあえずやってみよう感が半端なくまずはやってみる、そこから改善するというところがすごいです。全ての機器に全部GPS、スマホで情報がリンクされているので、その情報収集というところに価値を感じているのでしょう。全ての情報がつながっています。

また、スタートアップしたあとは、テンセント、アリババといったところが多くのサービスがスマホと連動しており、ビックデータを取れることから(誰が、なにを、どこで、購入したか、利用したかなど)資金を入れたり、買収するので、まずはやってみるということが根付いているのだと思います。やっぱり聞くだけではなく、見に行かなければわからないこといっぱいですね。相変わらず、ネット、キャッシュレス環境はつながらないなど、外国人には優しくないですが、百聞は一見に如かず、です。

日本は、その後に問題が起こったとき、出る杭は叩かれるではないですが、そのことを恐れ、積極的に冒険できません最近もカルロス・ゴーンしかり、やり過ぎたかもしれない、でも、その頑張りを評価せず(一部の人は評価しています)、それを悪だとみて、叩くのはどうかと思います

そんなことをずっとしていたら、この先頑張ろうという人間がでてこなくなるし、海外から優秀な人材が日本に来たいと思わなくなります。それでは頑張った結果、目立つと叩かれると感じたら、能力がある人がやる気を出せません。それは本当に正しいことでしょうか?

情報のフラット化

皆、コストがかかること、これを除きたいし、できれば自分でできることは自分でやりたいと思っていますインターネットの進歩によって、卸売、仲介など中間の中抜きが今始まっています。今後、情報がどんどんオープン化されていきます。僕らが使っていた業務ソフト、あれは、先人たちが作ってきた書式精義、判例集などをもとに作っており、それがソフトウェア化したものです

だから、今の士業、専門家はそういった書籍を買わず(勝っている人もいます)ソフトウェアを使用のみを使用し、それ以外はググって調べています。今後、そのソフトウェアが民間の一般のユーザーに落とされることを想定しなければなりません。

・取締役の人数は?
・取締役会は設置する?
・役員の任期は?
・融資の金額は?

上記は僕らが使っているソフトが専門家に聞いてきて、入力することで書類がつくれますが、これがエンドユーザーが利用できる、そんな時代になったときに何をやりますか??

もしかしたら、士業、専門家が持っている資格が(他意はありません)中小企業診断士やFPのように信頼性を担保するだけのものになるのかもしれませんそのときに何をするのか、何ができるのか、、、そのことを考えて、今を生きる必要があります

今日は、ここまで!いかがでしたか?


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