資格者・経験者が採用できないと諦める前に..コストをかけず、採用する3つのステップ

仕事は忙しいけれども、なかなか採用活動まで手が回らない、コストをかけてリクナビや人材派遣会社に依頼をしているものの良い人材が集まらない、そんな相談を同業の先生から最近よく受けます。

今はコロナの影響で一般企業の採用意欲が低くなっているため、適切な方法をとって採用活動すればコストをかけずに募集をすることも可能になってます。

僕の事務所は首都圏にあるということもありますが、採用活動を行ってわずか2週間で司法書士有資格者3名、経験者1名、その他未経験者と多数の方に問い合わせをいただきました。応募者の中には、大阪からリモートワークで働きたいという経験者もいました。

今回の記事のポイントは下記の通りです。

  • 採用活動コストをかけずに、 応募者を集める仕組みを作ることができる時代になっている
  • 採用活動を考える際には、集客と同じく認知→サイト訪問→問い合わせの3つのステップが重要
  • 採用ページを作成する際に重視すべきことは、応募者目線、ただし、迎合し過ぎると採用のミスマッチが発生するので注意する
  • 採用ページのゴールは会社説明会か応募。会社説明会の方が応募のハードルが低く、開催のハードルもオンラインであれば低い
  • 応募フォームを作成し、問い合わせのハードルを低くし、業務効率化を図るべき

士業・専門家が、コストをかけずに採用活動する際のポイントと問い合わせ用ページの考え方について解説していきたいと思います。

人材会社に無駄に採用コストを払う必要はない

僕自身も過去そうだったんですが、求人の媒体にコストをかけて採用活動をしてみたものの、募集が来ない、募集が来ないので再度コストをかけて採用活動を行う、人材派遣会社に高い費用を払って事務所に来てもらったものの半年もせずに辞めてしまう、そんなことが多くありました。

今までは、 無料で募集をすることができる媒体が司法書士会など各種企業団体やハローワークぐらいしかなかったので、コストをかけずに集客することが難しかったのですが、今では無料で使える媒体が多数あるのでその媒体を活用すれば無料で募集をかけることが簡単にできる時代になってます。

採用活動も集客も同じ考え方です

自社の採用活動を認知してもらい、サイト等に訪問してもらい、問い合わせをしてもらう、この3点につきます。

・認知
・サイト訪問
・問い合わせ

当たり前ですがまずは認知してもらい、サイトに訪問し知ってもらわないと、問い合わせにはつながらないです。

集客で言うと、 Google での SEO 検索や広告、折込チラシや看板などによってまず自社のことを認知してもらい、自社のサービスや商品をホームページ等で閲覧してもらい、問い合わせをしてもらうという一連の流れです。

集客のことをきちんと理解できている先生でも、そのことを採用活動までに落とし込めている先生はあまりいません。しかも、常に採用活動が必要な大手事務所なら別としても、地域に密接に貢献していきたいと考える中小事務所の場合には、仕事の状況やスタッフの離職に伴い採用活動をその都度行うことから、継続的な採用という意識が弱くなってしまうことが多いです。

だから、皆、自分に採用のノウハウがないため、高い集客コストを人材会社等に支払ってしまう、ちゃんと採用活動に目を向けていない、知識がなく、勉強をしていないからそのような事になりがちなんです。

採用活動も適切な方法をとればコストをそれほどかけずに、良い人材を採用をすることができます。

まず、やるべきことは問合せ用の採用ページをつくること

採用活動をしている人に、認知→サイト訪問→問合せのステップを経てもらうということをお伝えしましたが、事務所側がまず行うことは、認知ではありません。

知ってもらった(認知)後の受け皿を先につくります。それは何かと言うと、採用ページを作ることです。つまり、応募者に認知してもらうための各種媒体への掲載活動をする前に、まず知ってもらうためのページをつくります。

採用ページの作り方

まずは、自社の存在を認知してもらった後に検索してもらう受け皿のページを作ります。
僕の場合は採用専門のホームページがあるので、採用専門ホームページ内に、会社説明会用のページを作成しました。

司法書士・行政書士・法務スタッフ求人ページ

なお、現在は予定人員を採用できたので、会社説明会用のページは公開していません。いい人材がいればという意味程度でのパートの応募型の採用ページのみ公開しています。

これは別に僕のように専門のホームページでなくても構いません。

自社の事務所ページにwordpressで1ページ作成して追加する形でもいいですし、今では無料でホームページやLP(ランディングページ)がwordpressやプログラミング経験がない人でも作成できるペライチを活用するのもありです。ペライチであれば各種雛形が揃っているのでその雛型を元に作成することができちゃいます。

もし、自分で作ることができなければクラウドワークスココナラなどで外注してしまうのもありです。1万円~3万円くらいで十分つくれてしまいますし、ペライチなどであれば自分でキャッチコピーなども後で変えることができてしまうので、募集が必要な都度、改変して活用することができてしまいます。

それほどコストをかけずに採用ページは作成できるので、是非チャレンジしてみてください。

採用ページで何を掲載するか?

採用ページのの構成を考える際に一番重視すべきことは、自分がどんな人を採用したいのか、という採用したい人材像を明確に設定することです。

その応募者があなたの事務所で何を学べるのか、何を得ることができるのかということを明確に自分の事務所の状況から考えて、 その人が興味を持つ内容を告知します。

つまり、応募者が自分のこととして興味を持ってもらえる内容のページにするのです。

このターゲティングの考え方については、一般の方の集客向けの記事が参考になるので興味がある方は下記を参考にしてみてください。ポイントは一般向けに考えていた個客設定を採用にも転用するということだけなんです。

士業・専門家が押さえておくべき顧客設定のキホンとは!?

ただし、集客と違って、自分の事務所にとって相性が合う人材でないと意味がないので、あまりに迎合する必要はないです。採用のミスマッチがおきると、教育コストをかけたにもかかわらず、短い期間で退職してしまう可能性もあるので、自分の事務所の強みや働くスタッフの声、スタッフに提供できること、学べることなどを掲載していってくださいね。

採用ページからの問い合わせのゴールを設定する

問い合わせのゴールは、会社説明会参加なのか、応募なのかを定めます。

僕も募集人員を採用できるまでは、Zoomでオンライン会社説明会を開催しました。
会社説明会方式の方が、応募よりも問い合わせのハードルが低くその会社の状況を知ってもらえること、自社の状況を知ってもらった上で応募をしてもらった方が採用のミスマッチがなく、都度応募者との面接を行う時間も省けるというメリットがあります。

オンラインツール

そして、事務所側も応募者がそもそもZoomなどオンラインを活用できるスキルがあるのかどうかも確認できるし、実際に会場を用意して説明会を開催する必要もないのでリアルで説明会を開催するよりもハードルはかなり低くなってます。

ただし、説明会開催の事前準備やエントリーシートの用意など準備すべきものもあるので、その辺りの手間はかかります。オンラインでの会社説明会の開催は後日別の記事でも紹介しますね。

応募フォームを作成する

採用ページに応募フォームも設置します。僕の場合は有料のメルマガスタンドを使っているのでその機能を活用していますが、 Google フォームを活用すれば無料で問い合わせフォームを活用することができます。

作り方は下記サイトなどが参考になります

【初心者でも分かる】Googleフォームの基本を徹底解説!無料で簡単にアンケートフォームを作成しよう

使ったフォームのリンクを採用ページに貼り付けとくことによって応募者が自分のタイミングで気軽に応募することができますし、 何より事務所側の問い合わせ対応の時間を大幅に削減することができるので、問い合わせフォームは是非活用していきましょう。

まとめ

  • 採用活動コストをかけずに、 応募者を集める仕組みを作ることができる時代になっている
  • 採用活動を考える際には、集客と同じく認知→サイト訪問→問い合わせの3つのステップが重要
  • 採用ページを作成する際に重視すべきことは、応募者目線、ただし、迎合し過ぎると採用のミスマッチが発生するので注意する
  • 採用ページのゴールは会社説明会か応募。会社説明会の方が応募のハードルが低く、開催のハードルもオンラインであれば低い
  • 応募フォームを作成し、問い合わせのハードルを低くし、業務効率化を図るべき

これまでの時代は集客も採用活動もコストをかけなければ、成果は出づらかった時代ですが、情報発信を無料でできるようになった時代、いつでも自分のタイミングで採用活動を行うことができるようになりました。

会社説明会も今回は出先で、沖縄から開催しました。 ITツールを活用すれば、どこからでも行うことができ、しかも、無料媒体を活用すればコストも大幅に低減することができます。仕事も採用活動もどこからできる時代です。

次回以降の記事では、採用ページ開設後の情報発信の仕方について解説していきたいと思いますので、楽しみにしておいてくださいね!


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