生前対策・家族信託コンサルタント、司法書士の斎藤です。
GWもいよいよ終わりですね。僕はこのGWの一週間で新たに自分の取り組みとして、HP・SNS等を自分で編集し、情報発信の仕組みと英語を学び、海外でもビジネスができるようにと自己投資に時間を使いました。
当然、合間に家族サービスもしています(笑)
今は、スキマ時間で自己投資の他、動画、ニュースメディア、電子書籍など、エンターテイメントも充実できるので、時間当たりの生産性、密度が問われるようになりました。だから、これからの時代、自分の時間をどのように有効活用して、人生を送るのか??ということがより問われていると感じています。
今回の記事は、前回の続き(ゼミナー1.0から2.0へ)で、セミナーでのポジショニングづくりについて話します。ポイントは下記の通りです。
- 情報が溢れだしており、自分の伝えたい情報が伝わりづらくなっている
- たかが、自己紹介と考えず、特定の人に対して自己紹介をするという発想が必要
- セミナー開始前から、ポジショニングづくりは始まっている
- リアルでもWEBでも信用をつくるという発想が大事
セミナーを単なる情報発信の場とだけ考えているとせっかく時間をかけて準備したセミナーが自己満足だけで終わってしまい仕事につながらないという事態に陥ってしまいます。僕自身の経験を踏まえてお伝えしますので、皆さんもどのようにセミナーを運営していくか是非検討してみてください(^^)/
それでは、どうぞ
目次
自分の伝えたい情報が伝わりづらくなっている
Google、Facebook、ブログ、Twitter、YouTube、ネットフリックス、Spotifyと今、ありとあらゆる媒体で情報が溢れかえっています。僕が司法書士試験に合格した平成15年とは全く異なる状況です。
その当時は、まだ、情報媒体がアナログが中心だったこともあり、テレビ、新聞、雑誌、ラジオなどのアナログ広告が十分活用できた時代でした。士業・専門家の中でも、法律関係に携わっている方には過払金請求など、そういった媒体をつかって、集客していた方も多くいると思います。
でも、情報が今は、氾濫していて、広告が溢れだしてしまっています。
前回もお伝えした通り、YouTubeを見ていても右下に出てくる広告スキップボタン、何度も連打してスキップさせたくなるそうなんです、広告に耐えられなくなっているんです
テレビとか見ていても、いい場面で広告に切り替わる、それもしょうがないという時代から、見るのに耐えられないから、YouTubeプレミアム、ネットフリックス、applemusic、Spotifyのような、今まで消費者に無料で提供していたテレビの動画などのコンテンツから広告がない有料型課金のコンテンツへと置き換えられつつあります。
また、ネットの情報もFacebookなどのフェイクニュースの問題が取り上げられるように偽ニュースが社会問題となりつつあります。
その情報を発信している人が本当のことを話しているのか、信用があり、聞く価値があるのかそういったことが重視されつつあります。士業・専門家がこれから注意をしなければならないのは、その自分の伝えたい情報が顧客に届かない可能性があるってことです。
つまり、そもそもその先生の話を聞くのか、聞かないのかという根本的な部分のことに注意をしなければいけません
セミナーで最初に突破すべき第一の壁とは!?
セミナー講師を務めるときにまず重要な一つの壁が、“受講者から信用を得る”ことです。そもそも司法書士、行政書士、税理士など国家資格者は一般的に他にビジネスをやっている方よりは圧倒的に“先生”としての信用力があるうえで顧客相談、セミナーへとのぞめるので、圧倒的な優位性があります。
しかし、その優位性があっても、冒頭の自己紹介の部分でその先生の話は聞く価値があるのか、ないのかというところを冷静にジャッジされます。
この自己紹介に至るまでの導線をちゃんと意識しているかしていないかで、その後のセミナーの話が受講者に届くのか、届かないのかそして、無料相談、バックエンドにつなげられるのかという大きな分かれ目につながるのです。
例えば、私がこんな自己紹介をしたとします。皆さんはどう受け止めますか?
私は、2013年に司法書士開業後わずか2年で従業員10名、売上6000万円超の事務所をつくりました。
その後、家族信託の書籍の出版やDVDなどの制作テレビの情報番組や、士業・専門家向けの雑誌で取材をうけ、業界団体で年間MVPを受賞するなど・・・・
こんな話を長々と10分間聞いていたら、どう思いますか?
確かに、先生の実績はすごいけど、もう自慢話は飽きたよ。というのが率直な意見でしょう、、、
そうなんです、最初の自己紹介ってすごく重要で、受講者からその先生の話を聞くか聞かないか、ジャッジを受けます。その話を聞くという壁を乗り越えないとその先生の話を聞いてもらえないですし、情報が届きません。
だから、注意をしなければならないのは、冒頭の自己紹介で、その先生の話を聞く価値がある、という信用を作ることに注力をする必要があるのです。
自己紹介をする相手は、〇〇さんに限定する
自己紹介っていうと誰に対してするのか??と疑問が浮かびます。僕自身も当初は万人受けするような自己紹介していました。だから、先ほど紹介したような自己紹介になるのです。
万人受けしようとするものをつくろうとすると内容が尖らず、相手の心に刺さりません。
大企業が行う広告戦略であれば、イメージが重要なので万人受けしそうなコンテンツでいいのですが、僕らが欲しいのは、個別相談、バックエンド、、、、だから、自己紹介もゼミナーコンテンツも全て特定の〇〇さんに対して作りこむ必要があります。
つまり、「特定の〇〇さん」宛の自己紹介にするべきなのです。
そのため、〇〇さんが、一般の方であれば、その〇〇さんを具体的に絞り込みます。例えば下記のような方をイメージします、、、
東急東横線菊名駅徒歩8分に住んでいる山田博さん(58歳、仮名)、持家、親(85歳)と同居中、妻の他、子供は社会人となっている長男、長女がいる高齢の親が最近物忘れが増えてきている、会社の本流から外れてしまったので、これ以上出世の見込みはない。
親がアパートや駐車場を所有しており、親に代わって管理しているが、親の物忘れが増えてきており、心配。姉は地方都市に夫の都合で住んでおり、年に1~2回しか来ていない今まで親と相続についての話をしたことないし、なかなかその話を切り出せない、、、
このように伝えたい相手を具体的にイメージする必要があるのです。このように相手を具体的に落とし込んで例えば家族信託・民事信託セミナーでの自己紹介を作りこもうとすると下記のような内容になります。
私は、親の認知症でお困りの方が家族信託を活用し、円滑な相続対策のお手伝いをしている司法書士の斎藤竜です。
認知症の人って、日本に何人いるかわかりますか?
2012年時点で認知症患者は約462万人いると言われています。65歳以上の高齢者の約7人に1人です。これが、85歳以上の高齢者に限って言うと、2人に1人以上は認知症患者だと言われています。世の中では、親が高齢で何もしなくても特に問題がないと考えている人がほとんどだと言われています。
一般的な相続対策として考えれている遺言でさえ、年間死亡者数約136万人に対して、作成される公正証書遺言の件数は約10万件にすぎません。つまり、10人に1人も作っていないんです。
でも、何もしないことで財産が凍結して、家族にとって必要な行為が何もできなくなってしまいます。
今まで長男が高齢の父の代わりに、アパート、駐車場などの資産管理を行ってきた、そんな家庭が、父の認知症がすすみ、預貯金の引き出しや相続対策のための不動産取引など、何もできなくなり、父の相続を迎えてしまった結果、多額の相続税がかかってしまった、そんな悲しい事例を何度何度も見てきました。
家族信託という方法を使うことで将来の財産管理・資産承継に対する道筋をつくることができます。だから、私は元気なうちに親子の会話を通じて将来の相続対策を実行することができる家族信託という方法をお伝えしています。
振り返りシートにメールアドレスを記入していただけましたら、そのノウハウをメルマガでお伝えしております!
どうですか?これは山田博さん宛の自己紹介です。相手は絞ってしまっていいんです。そうしたほうが、山田博さんに近い立場にいる人みんなに刺さります。
当然、信用の裏付けとしての実績を伝えることも重要なので、司会の方にお願いできるときは、司会の方に先ほど紹介したダメ出しの自己紹介文を渡して、自分ではなく、他人に代わりに読んでもらう、もしくは、セミナーレジュメの中で講演の話には触れないものの、実績をちゃんと記載していくということはすべきです。
実績は自分でいうから自慢になってしまう、だから、他人に言ってもらう、又はレジュメに記載しておく、相手が先生に興味をもったら、この先生はどんな実績があるんだろうと思って、ちゃんとレジュメやHPなどで調べるので、別の導線で存分にアピールしてください(笑)
ちなみに今回の記事も、宛名は記載していませんが、僕と同じとある司法書士の先生向けに書いています。
この記事も万人受けを狙っていません。特定の人に対して作成しています。
今回の記事は、きっと、一般の方には刺さらない内容だと思います(笑)
信用をつくるという発想が必要
信用がある状態でのセミナーでの情報発信と信用がない状態での情報発信では、相手に届く情報量がまるで異なります
どんなにいい話をしていても、その内容を話す人次第で、信用がある人の話は、人に共感を与え、行動に移す力がありますが、信用がない人の話は、相手の心に響きづらくなっています。
多くの企業からメルマガが大量に発行されていますが、僕自身もほとんど読まずにゴミ箱にいくように設定しています皆さんも読まずに、ゴミ箱行きにしているメルマガありませんか?(笑)
そうなんです、信用がないコンテンツは届きません。
ルーチンワークとして送っているだけのコンテンツは、刺さらないので、誰も読まないのです。このことは情報が溢れだして、誰でも発信と情報を受け取れる時代になりつつある今、特に重要な部分です。僕も開業当初は仕事の取り方がわからず、やみくもに金融機関、不動産会社など不動産登記が常にある業種に飛び込み営業していました。
そこで、顔を出して、困りごとに対応していくなかで、信用が募り、継続的な仕事につながっていきました。飛び込み営業という手法以外でも、例えば、地域の団体での活動など精力的に取り組んでいる先生は、きっと、その地域の信用があるので、その先生が〇〇をやるということを伝えたり、セミナーをやると言えば、たぶん協力して集客手伝ってくれる人知り合いに声がけしてくれる人っていると思うんです。
こういうことの積み重ねで信用は積み重なっていき、セミナーを開催する前のその人の届く情報発信力も強くなっていきます。だから、その信用づくりはリアルでもWEBでもどっちでもいいんです。
ここで言いたいことは、セミナーにきたお客様向けの自己紹介だけではなく、その前から信用を取る活動は始まっているということ、そして、セミナー参加前から、信用がある先生と受講者の関係ができていれば、受講者にとってみれば、セミナー参加は本当にその先生に依頼してよいのかどうかの確認作業だけになり、そのまま個別相談、仕事の依頼につながるということです。
まとめ
- 情報が溢れだしており、自分の伝えたい情報が伝わりづらくなっている
- たかが、自己紹介と考えず、特定の人に対して自己紹介をするという発想が必要
- セミナー開始前から、ポジショニングづくりは始まっている
- リアルでもWEBでも信用をつくるという発想が大事
この話、もう一度見ていただければわかるのですが、莫大な広告費がいる話ではないんですそれよりも日々の積み重ねで、お金をかけずに自分の情報発信力を強くしていくことができます。
僕らは、国家資格があるということにより一般の方より圧倒的な信用を得やすいポジションをもっています。
仕事の垣根がなくなりつつある今、どのように自分のポジションニングをどのように地域で、業務で築いていけばいいのかということを是非考えてみてくださいね。
次回をお楽しみに!
残席あと僅か!ゼロから始める家族信託の取り組み方とは?
昨年、全日満員御礼のセミナーをバージョンアップして今年も開催します
皆さん、こんなお悩みありませんか?
・実際に家族信託の相談を受けても、情報提供だけで終わってしまう
・スタッフに家族信託の提案を任せることができないので、結局は自分ばかりが忙しくなってしまう
・家族信託で、相続コンサルにつなげようと思ったけどうまくいかない
・実際に家族信託を何件か組成してみるけど、いまいちやり方がまだよくわからない
「新しい制度だから」ということで制度の法務や税務を学ぶだけでは、実際に受任することはできず、本業との相乗効果も発揮させることはできません。司法書士・行政書士事務所リーガルエステートの代表司法書士斎藤竜が100件超の家族信託を受任した実績から学んだその設計・提案・受任方法を伝えるセミナーを開催します。
家族信託をビジネスに取り入れ、事業との相乗効果を発揮させるためのステップ、その中でも一番重要といっても過言でない家族信託の提案・組成・受任方法について実務経験から得た家族信託最新情報を交えながらお話いたします。
場所
JR山手線髙田馬場駅付近セミナールーム
日程
【満 席】5月15日(水)18:00~20:00【残席僅か】5月24日(金)18:00~20:00
【満 席】6月3日(月)14:00~16:00【残席僅か】6月3日(月)18:00~20:00
【満 席】6月10日(月)14:00~16:00【残席僅か】6月10日(月)18:00~20:00
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